ようやく春がきた、的な陽気から週末はまた冷える予報でテンションが上がったり下がったりしているギアハブ編集部です。

今回はOS技研の提供で、キャンピングカーとして有名なカムロードにLSDをつけてみたら劇的に雪道の走破性が上がった話をお送りします!

アウトドアブームでキャンピングカーが大人気!

さて、コロナ禍で街中で遊べない…という事情もあって、密にならない遊びを求めてアウトドアブームな昨今。その影響でキャンピングカーのレンタルや販売実績はこれまで以上の伸びを見せています。車種としては4ナンバー小型トラックをベースにしたキャブコンと呼ばれるカテゴリーが大人気ですが、特に人気なのがカムロード。積載量や機能は申し分なく、シーズンにはなかなか予約が取れないのも頷けます。ところが、そんなカムロードには弱点がありました。

悪天候・悪路には意外と弱い。

カムロードの魅力はその居住性や積載量。快適に過ごせる、たくさん詰めるという利点です。ただし、その車高の高さ(背の高い大きな箱を背負うような姿)は、横からの風や悪路など、道中において車体の横揺れが大きいのがネックでした。トンネル出口での突風、大型トラック横の通過、そして今シーズン大きな問題となった雪。山中や豪雪の中でスリップやスタックしてしまうと、ヒヤリとする場面も多くなってしまいますよね。使用環境によって標準装備ではちょっと心もとないのが現状でした。

専用のLSDをつけてみた。

カムロードに限りませんがそんなキャンピングカーの弱点を解決すべく、水面下でOS技研が専門のLSDの開発に着手。オリジナルの機械式LSDが今シーズンから発売することになりました。そこでギアハブではOS技研でのテスト走行の様子をキャッチ。キャブコン・バンコンの弱点でもある走行中の横風による不安定な挙動、路面の凹凸や轍による繁雑なハンドル修正を大幅に軽減させる映像を入手しました。こちらがその映像。

https://youtu.be/kf2n6QiIC9o

「ちょ、え、そもそもこれ走りだせるんかいな」というスタートシーンとなんかやたら激しい音楽にびっくりしましたが、実際に深い雪をものともせず普通に走り出してさらにびっくり。テロップにもあった通り重量での安定性もあったにせよ、やはりLSDを前後につけただけあって雪道や滑り易い路面では直進性が増していることが窺えますね。滑りやすい雪道以外にも路面の状態が良くないキャンプサイトや河原でも安定性を確保してくれるので、冬場に限らず活躍してくれること請け合いです。

キャンピングカーこそ、LSDはアリかも。

LSDというとレーシングカーをイメージする方も多いかもしれませんが、こうした安定性や悪路での対応力が必要なキャンピングカーにこそつけるべきなのかなと改めて思わされましたね。OS技研ではカムロードはもちろん、ハイエースやキャラバンなどキャブコンに使用されるベース車両に対応したLSDを製造しているのでキャンピングカーをお持ちの方やこれから購入を考えている方は一度相談してみるとよいかもしれませんね。

と、ここまで書いておきながら

OS技研の担当者さんに話を聞いてみると「すでに相談をたくさん頂いていて生産が追い付いていないんです(;´Д`A “`汗」とのこと。なんでも2月中旬時点のヒアリング時でも納品は2ヶ月待ちだとか。「さすがに春になれば生産も間に合う(と思う)ので、早めにご相談頂けると冬のシーズンには十分間に合うと思います!」とのことでした。喉元過ぎれば熱さを忘れるという言葉もありますが、冬の備えはお早めに!以上、ギアハブ編集部でした。