川釣りの服装は何を着ればいいの?服装選びの基本と用意したい道具5つ
竿やリール、ルアーなど川釣りをする上で必要な道具はたくさんありますが、「服装」のことも忘れてはいけません。
とは言っても、あまり川釣りをしたことがない人からすれば、「どんな服装で行けば良いのかわからない」という方も多いと思います。
この記事では、川釣りでの服装選びの基本や、快適に楽しむために用意したい道具6つを紹介していきます。ぜひ参考にして、楽しい釣り旅を送ってください。
川釣りで服装が大事な理由
川釣りをする上では、道具以上に服装が大事と言っても過言ではありません。服装を間違えると、快適に釣りができず、苦い思い出となってしまうでしょう。
たとえば、夏に半袖を着て釣りに行けば、アブや蚊に腕を刺されてしまう確率が高くなります。結果的に腕がパンパンに腫れてしまい、「もう行きたくない」となってしまうかもしれません。
また、川の中に入るというのを軽く見てしまい長靴を履いてきた結果、開始直後にずぶ濡れになってしまうといったケースが、稀ですが実際にあるのです。
上記の例だけ見ても、快適に釣りができている状況とは言えません。
釣りは自然の中でするアクティビティなので、虫もいれば川の中にも入ります。秋頃になると気温も下がるため防寒対策も必要になります。
このように、川釣りにおいて服装は道具以上に大切です。決して街に出るような軽装ではいけないということは、押さえておきましょう。
川釣りの服装は何を用意すればいいの?
川釣りをする上では、動きやすい服装を用意することは最低条件です。その他にも、川の中を歩いたり、虫対策なども考えなくてはなりません。
ここでは、川釣りを快適に楽しむために、用意しておきたい服装を紹介します。
ウェダー
ウェーダーとは、水の中に入るための胴長のことです。ズボンとブーツが一体化しているものと、ウェーディングシューズを履くストッキングタイプの2種類があります。
ウェーダーの長さには、太ももくらいまでの長さが特徴の「ピップウェーダー」、腰までの長さの「ウェストハイウェーダー」、胸までの長さの「チェストハイウェーダー」の3種類が用意されています。
ウェーダーがあれば川の中にも入っていけるため、広範囲に釣りを楽しむことができるでしょう。また、靴底はフェルト素材で作られているため、岩の上やヌルヌルした川底を歩いても滑りにくくなっています。そのため、転倒などのリスク軽減が可能です。
ウェーディングシューズ
ウェーディングシューズは、ストッキングタイプのウェーダーを選ぶ際に必要になる、釣り用のシューズです。一体型ウェーダーのブーツよりも軽く、川の中も歩きやすいというメリットがあります。また、サイズも豊富なので、自分の足に合ったサイズを選びやすいでしょう。
ウェーディングシューズを履く場合、前述のとおりストッキングタイプのウェーダーが必要になるので、一体型のウェーダーに比べると価格はやや高くなります。しかし、ウェーダーシューズにはいくつものメリットがあるため、余裕があれば検討することをおすすめします。
長袖・長ズボン
長袖・長ズボン(ウェーダーを履かない場合)を着ることで、虫刺されや日焼け、木や岩が原因でできる引っ掻き傷などから肌を守ってくれます。特に川釣りでは肌を露出していると、蚊やアブの猛攻を受ける場合があるため、なるべく肌の露出は控えましょう。
しかし、「夏場に長袖・長ズボンは暑いのでは?」と思う方もいると思います。
そんな方は、アームカバーやレッグカバーを用意すれば、半袖・半ズボンでも肌を露出せずに済むのでおすすめです。
帽子
川釣りで帽子をかぶることで、以下のようなメリットが得られます。
- 紫外線対策による日焼けの防止
- 熱射病の対策
- 針が飛んできた時のケガ予防
川釣り用の帽子は、ツバ付きのものやハットタイプのものが主流です。どちらも同じメリットが得られるため、お気に入りの帽子を選びましょう。
偏光サングラス
偏光サングラスは、川釣りにおいて大事な役割を果たします。
たとえば川の中を歩く時は、ゴツゴツした岩の上を通ることが多くなるため、川の中の視界が良くなければ岩につまづいて転倒しやすくなります。しかし、偏光サングラスをつけることで水の反射を抑えられ、川の中が見えやすくなるのです。
また、万が一針が目に飛んできた時でも、サングラスをしていれば怪我の防止につながることもあります。
このように、偏光サングラスは視界が良くなる以外に、目を守る役割もあるため、川釣りをする際は用意すると良いでしょう。
フィッシンググローブ
フィッシンググローブは釣り場での怪我予防や、寒い日などに手を防寒する役割があります。
川釣りでは岩に手をついて歩く場合があり、その際に手が切れてしまうといったことを防げます。また、誤って針が手に刺さってしまうことへの対策になるでしょう。
川釣りへ行く時期が秋頃であれば、防寒対策としても有効です。寒い時期の川釣りにフィッシンググローブがないと、寒くて手の感覚がなくなるため、ルアーを付け替えたり、系を結んだりといったことが厳しくなります。
レインウェア
レインウェアは朝晩の少し肌寒い時間帯や、雨が降った時の対策として用意しておきましょう。川の中に入ることも考えると、防水機能と撥水機能がついたレインウェアをおすすめします。
また、やや値段は張りますが透湿性が高いレインウェアも検討したいポイントです。
ウェーダーを履いて川の中を歩く場合、どうしても熱気がこもりやすくなります。しかし、透湿性が高いレインウェアがあれば、体から出る汗などの水蒸気を外に逃がすことができるため、汗をかいてもベタつきや蒸れを抑えることができます。
川釣りを快適に楽しむために用意したい道具5つ
川釣りを楽しむために、用意しておきたい道具があります。場所によっては無くてはならないものもあるため、1つずつ確認していきましょう。
虫除けスプレー
川釣りをするなら、虫除けスプレーは常備しておくことをおすすめします。特に山の中など自然が多い場所での川釣りとなると、蚊やアブなどから頻繁に狙われてしまいます。また、釣りの最中に目の前を蚊が飛び回っていると、集中できず釣りどころではないといったことになりかねません。
虫除けスプレーをかけた場合とかけなかった場合では、虫に刺される頻度を大幅に減らすことができるため、川釣りへ行くのなら虫除けスプレーを用意しましょう。
日焼け止め
夏場に川釣りへ行く場合、日焼け止めは忘れずに用意しましょう。川釣りは外にいる時間が長くなるため、日焼け止めを塗っていないと、顔や腕がヒリヒリしたり、皮がめくれてボロボロになったりといったことが起こります。
釣り用の日焼け止めは、「SPF」と表記されたものを選び、「PA値(紫外線を防ぐ効果の値)」は30〜50のものを選べば安心です。
暑い日の川釣りでは汗をたくさんかくため、日焼け止めの効果が薄れないよう、数時間おきに塗り直すと良いでしょう。
着替え
着替えを持っていくことで、汗をかいて服が濡れてしまった場合の対策になります。
川釣りの服装は熱気がこもりやすいため、思った以上に汗をかく場合があるのです。特に夏場の暑い日に川釣りをするのであれば、服が汗で濡れて不快なまま釣りをすることも考えられますし、万が一川で転倒した時も同じことが言えます。
そのため、川釣りに行く際は、着替えを何セットか持っていくことをおすすめします。
熊対策グッズ
川釣りをする場所によっては、熊対策グッズを必ず用意しましょう。熊対策をしないで森の中へ入ると、思わぬ事故につながりやすくなり、川釣り中の熊被害は、毎年必ずと言っていいほど報告されています。
また、森の奥深くに生息していた熊も、最近では住宅地などに出現するケースも増えてきています。そのため、「ここは大丈夫だろう」と油断せず、川釣りをする際は熊対策グッズを用意しましょう。
熊対策グッズには、熊よけの鈴や熊スプレー(唐辛子成分でできたスプレー)、ホイッスルなどがあります。
ヒートテック
寒い時期に川釣りをする際は、防寒対策としてヒートテックをおすすめします。なぜなら、ヒートテックを着ているのといないのとでは、感じる寒さが大きく変わってくるためです。
ヒートテックの上に厚手の服を着ることで寒さを抑え、長い時間川釣りを楽しめるでしょう。また、ヒートテックタイツを履けば、川の水の冷たさを和らげる効果が期待できます。
最適な服装で、川釣りを思いっきり楽しもう
川釣りに最適な服装をすることで、安心で安全かつ快適に釣りを楽しむことができます。今回紹介した服装を参考に、行く場所と行く時期に応じた服装を準備しましょう。また、場所によっては熊対策をしっかり行い、事故のない楽しい釣り旅を送ってください。