永久保証、だけじゃない!日本を代表するアウトドアブランド【スノーピーク】の魅力
スノーピーク(Snow Peak)って聞いたことありますか?釈迦に説法すな!という声も聞こえてきそうですが、一応説明しておきます(笑)。コロンビアやノースフェイスなど海外勢が有名なアウトドアメーカーの中にあって、新潟県三条市にて創業された純日本ブランドであるスノーピーク。ファンが多いことでも有名な日本を代表するアウトドアブランドです。はい、例によって編集長も憧れております。
どんなメーカー・ブランドなの?
1958年、屋号が山井幸雄商店だった頃に創業者の山井幸雄さんがオリジナルの登山用品や釣具を開発し株式会社ヤマコウと改名したことがスタート。その後1986年、山井幸雄さんのご子息である山井太さんがキャンプ製品の開発をスタート。山井太さんが代表取締役に就任したタイミングの1996年に株式会社スノーピークが誕生しました。2020年3月、当時副社長であった山井梨沙さん(太さんのご息女でデザイナー)が3代目代表取締役となり、現在はアウトドアギアだけでなくアパレルやキャンプ場の運営やレストラン、施設開発など多岐にわたる事業を展開しています。
スノーピークの特徴は製品の「永久保証」。
スノーピークでは「永久保証」が当たり前だという考え方に基づき、全製品にあえて保証書をつけていないんです。世の中がエコだSDGsだと叫ぶ前から、それこそヤマコウ時代からスノーピークは「文明によって失われた人間性を自然の力によって回復する」「愛着ある製品を修理してまた大事に使ってほしい」という思いから、持続可能性を意識した製品開発や活動を行っています。実際に経年劣化やユーザー自身の過失などを除き、全ての商品が永久保証品。テントの破れ等ほとんど全てのアイテムが同社のアフターサービスで修理のサービスを受けることができるようなっています。
スノーピークの製品は、過剰なまでのハイスペック。
その一方で「スノーピークが欲しいけど、チト高くてなかなか手が出せない」というファンも多いのも事実。自社サイトで自社のことを「過剰なまでのハイスペック」とおっしゃっている通りのお値段なんです(哀れに思ったアウトドア友がステンレスマグをプレゼントしてくれたりしている僕はその典型です)。しかしスノーピークは門戸が広い。スノーピーク製品を購入せずとも、気軽に楽しめる施設が日本各地にあるんですよ。
全国にあるよ!【キャンプフィールド】
HEADQUARTERS/新潟県三条市
箕面/大阪府
奥日田/大分県
十勝ポロシリ/北海道
おち仁淀川/高知県
土佐清水/高知県
直営店を併設している直営オートキャンプ場「Snow Peak HEADQUARTERS Campfield(新潟県三条市)」では製品の全てを手に取ることができ、『手ぶらキャンププラン』という機材一式レンタルや宿泊利用費、スタッフによる設営サポートが含まれた初心者向けのプランも用意してくれています。モノだけでなく体験を提供するメーカーは他にはなかなかないので、とてもありがたいっ。他にもランドステーションと呼ばれる複合型体験施設が東京都(しかも原宿)・長野(白馬)・京都(嵐山)あったり、宿泊体験ができる施設も徳島・大阪・長野・神奈川・新潟・愛知にあり、ライトユーザーからヘビーユーザーまで楽しめるようになっています。神ってる。
実際行ってきました。
今回はその中でも昨年オープンし、1周年を迎えた【パークフィールド スノーピーク豊田鞍ヶ池】。
【野遊びをあなたの くらしにつなぐ場所。】をコンセプトに、昔から愛知県民に親しまれてきた緑地公園である鞍ヶ池公園に2021年にオープンしたスノーフィールドの施設です。
世界的建築家の隈研吾氏とスノーピークが共同開発した、外の風景を主役にするモバイルハウス「住箱-JYUBAKO-」で気軽にアウトドア体験が楽しめたり。
スノーピーク直営ストアでキャンプギアやアパレル、限定アイテムを見て触れて確かめてから買えたり。
「手ぶらキャンププラン」や持ち込みでのキャンプを楽しめるウッドデッキエリアがあったり、チェアやレジャーシートを広げて自然を感じられるピクニックエリアがあったり。
と、遊べるインフラが揃った愛知県有数のキャンプ場なのですが「今回取材をさせて頂きたい!」と思った理由は、施設の魅力だけじゃあないんですよ。
もうひとつの大きな魅力、それは中の人の発信力。
とにかくSNSでの発信が活発なのがパークフィールドスノーピーク豊田鞍ヶ池のもうひとつの大きな魅力。スノーピーク豊田鞍ヶ池では商品をただPRするだけにとどまらず、スタッフさんたちが魅力を直接伝える動画・写真の投稿、ストーリーズやライブでの配信もしているんです。こうした活動が当たり前にできているのはユーザーさんにとっても親近感が湧きますよね。
https://www.instagram.com/snowpeak_toyotakuragaike/
https://www.instagram.com/snowpeakeat_toyotakuragaike/
というわけで、どんな想いでSNSを運用しているのか?などを聞きたいなと、スタッフの山田さんのもとへ取材にお伺いしました。
ようこそパークフィールドスノーピーク豊田鞍ヶ池へ。山田友基さんです。
大阪府池田市産のユーモアをたっぷり含んだスノーピーク社員(公式facebookより)である山田さん。一般企業の営業職からスノーピーク好きが高じて、リファラル採用で中途入社されたナイスガイです。豊田鞍ヶ池のオープニングスタッフとして、2021年に箕面のキャンプフィールドから異動してきたとのこと。SNS運営について、お話をお伺いしてみました。
パークフィールドスノーピーク豊田鞍ヶ池自慢の“住箱”。「搬入・設置の時は男手総出で押したんですよ(笑)」と、オープニングらしいエピソードも。
編集長(以下、編)-商品画像を投稿する企業アカウントはよく見ると思うのですが、こちらでは「人丸出し」で人力で紹介をされていらっしゃいますよね。
山田さん(以下、山)-僕が関西人っていうのもあるんですが「この場所を盛り上げたい、楽しませたい」と考えているんですよね。それならただ商品画像を見せるだけじゃなく、動画で人が紹介した方が伝わるじゃないですか。それに極端な話、この場所に来て、スタッフとお話し頂くことが商品やブランドの魅力ってもっと伝わるじゃないですか?なので、まずは来てもらうためには商品をただPRするより「動画で紹介してくれてるこの人たち面白いな」「ここに行ってみたいな」と思っていただけたら…と考えてSNSの運用をしています。僕は関西人の矜持を持って動画には必ずボケを入れています。
編-オープン当初からそんな試みを見ていたので「面白いなぁ」と思ってずっと見てました。山田さんに会いに来る人もいるんですよね?
山-そうですね、ありがたいことに「SNSで見て会いに来ました!」なんてお声がけ頂けることも結構あって、そのたびに嬉しくて泣きそうになってます。
「僕がアウトドアビギナーの友達にプレゼントに選ぶならローチェアショート。お部屋でも使えますよ!」と長尾 康平さん(元・大学ロードレース選手)。オシャレでカッコイイ!
編-車とか家とかもそうですけど、長く使う商品・高価な商品って「誰から買うか」って大事だと思いますが、そこも意識されてるのかなと。
山-スノーピークの製品の良さは「長く使える」「永久保証」。それはお客様との関係性にも表れているような気がしますね。売るとか買うとかを超えて、どれだけ信頼してもらえるかが大事だと思っています。“店員さん”じゃなく、“山田さん”でありたいし、お客様ともお名前で呼び合うような関係を作っているのが、パークフィールドスノーピーク豊田鞍ヶ池の一番の魅力なのかなと思います。
スノーピーク愛が強すぎて絞れなかった山田さんおすすめアイテムのひとつ、チタン製オーロラボトル。「僕も使ってますが軽くて丈夫です!」
編-たしかに山田さんって“スノーピークのことが好きな友達”感があります(笑)。
山-休みの日にお客さまとキャンプに行ったりしてるので、それは実際あるかもしれないです(笑)。スノーピークには「ユーザー視点を大切にする」というポリシーもありますので、お客様との近い関係性から見えてくることもあります。何が求めらているのか、いちばん近い距離で分かりますしね。
アパレルに詳しい!新人の野上黎さん。「いろんな季節に着られるヘビーウェイトの天竺素材を使うRecycled Cotton Heavyシリーズに注目です」
編-友達みたいな関係性だからいろんな話ができる、信頼できるってお客様からすると大きな価値ですよね。
山-そうですね、そう言って頂けることがやっぱり一番嬉しいですね!お客様が信頼してお使い頂けること、長くお付き合いできることがスノーピークの魅力だと思っています。全てはユーザーの皆さまの笑顔のために、そう考えながらこれからも頑張っていきます!
まとめ
コロナ禍真っ只中に立ち上げられた店舗ということもあってか、SNSでの配信にもすごく慣れていらっしゃいましたが、その本質は「スノーピークは人と人、絆の循環でできている。」という企業の考え方がスタッフひとりひとりに浸透しているから、ということが取材を通して分かりました。1周年を記念して全国のパークフィールドスノーピークとのインスタライブなども開催するなど、新しい試みにもチャレンジしているスノーピーク豊田鞍ヶ池のデジタル&リアルの活動には目が離せませんね!
メニューの画像よりボリューミーな逆写真詐欺さだったローストビーフバゲットサンド。スパイスが効いてめちゃくちゃ美味しかったです!