【中・上級者向け】サーフィンの技9選とそれぞれの特徴や難易度を解説
サーフィン経験者なら誰もが憧れをもつ、技やテクニック。
ある程度波に乗れるようになったら、次のステップとして「技に挑戦したい」と思う方もいるのではないでしょうか。サーフィンの技は、基礎練習の積み重ねによって習得可能なため、まずはそれぞれの技の特徴や、難易度を把握しましょう。
この記事では中級者以上の方向けに、サーフィンの技の特徴や難易度を紹介していきます。技の習得のコツや注意点にも触れているので、ぜひ参考にしてください。
サーフィンの技の魅力
サーフィンは、ショートボードとロングボードで繰り出せる技の種類が異なるため、さまざまな技を楽しむことが出来ます。
また同じ技でも、波の形状が変わることにより、技の難易度や見栄えが大きく異なってくる点も、技の魅力といえるでしょう。
サーフィンには難しい技も多いですが、技が決まったときの気持ちよさや達成感は格別です。いろいろな技に挑戦するためにも、さまざまなサーフスポットや技に挑戦してみてください。
技と波の関係性
サーフィンの技を習得するためには、技と波の関係性を正しく理解することが大切です。なぜなら難易度が高い技になると、波の大きさや、場所による波の発生条件が重要になってくるためです。
例えば初心者向けのスポットなど、波が緩やかなところでは派手な技に挑戦しにくくなります。
上級者向けの技に挑戦するなら、大きめの波があるサーフスポットを選ぶ必要が出てくるでしょう。
また技に挑戦するためには、よい波を待つことが非常に重要です。
「サーフィンの9割は待つことである」と言われるように、技を決めるためには辛抱強くよい波を待つことも大事になってきます。
【中級者向け」サーフィンの6つの技と習得のコツ
サーフィンにはさまざまな技があり、それぞれの技に難易度や特徴があります。
この章では、中級者向けの代表的な6つの技をまとめました。どのような技なのか、1つずつ見ていきましょう。
アップスダウン
難易度:やさしい
アップスダウンとは、横乗りする際にスピードをつけるためのテクニックです。膝を上下に曲げて、屈伸のような動きで板にスピードを付けていきます。
アップスダウンのコツは、上半身と下半身の動きを連動させることです。波のピークに自分のポジションをあわせるために必要な技なので、必ずマスターしましょう。
フローター
難易度:やさしい
フローターはリッピングの技の1つで、崩れてくる波のカール部分に乗り上げ、ボトムに降りてくるテクニックです。
一見簡単に見えるフローターですが、波を見る判断力やスピード、タイミングが重要になってきます。ある程度横乗りやアップスダウンが出来るようになったら、挑戦しやすい技の一つです。
カットバック
難易度:ふつう
カットバックとは、よい波に長く乗り続けるために、180度方向転換をするテクニックです。
技を成功させるためのコツは、ボトムにいる時に、「どのタイミングでカットバックをすれば理想の位置にいけるのか」を意識しておくことです。
サイズの大きい波で決まりやすい技なため、ある程度横乗りが出来るようになった方は積極的に挑戦してみましょう。
ボトムターン
難易度:ふつう
ボトムターンとは、波のボトム(最下部)でターンするテクニックです。様々な技を繰り出すためのベースとなるターンで、しっかりとしたターンをすることで、サーフボードをより加速させることが出来ます。
ボトムターンは膝や腰に大きな負担がかかる技なため、ムリのない範囲で練習しましょう。
リッピング
難易度:ふつう
リッピングとは、リップ(波が崩れはじめる部分)で決める技の総称で、テールスライドやフローターなどがあります。オフザリップはリップ付近でターンをしますが、リッピングでは完全にはターンをしない技を指します。
リッピングを決めるには、ボトムターンでいかに加速して上がってくるか、リップ付近のフック直前に当て込めるかを意識するとよいでしょう。
ノーズライディング
難易度:むずかしい
ノーズライディングとは、テイクオフした後にロングボードの先端(ノーズ)まで歩いて波に乗る高難易度の技です。一見ノーズライディングは地味な技に見えますが、不安定なボードの上で先端に移動するにははかなりのバランス感覚が必要になってきます。
ノーズライディングを成功させるためのコツは、以下の2つです。
- 体の重心は中心にくるよう意識する
- サーフボードの中心線を歩く意識をする
重心が中心にあることで、前後左右へのバランスを取りやすい状態が維持できます。また、サーフボードの中心線を歩くことで、片側に極端に負荷がかかるのを防げます。
習得までに時間を要するかかる技ですが、ロングボーダーならぜひとも習得したい技の1つです。
【上級者向け】技の難易度ベスト3と習得のコツ、注意点
ここでは上級者向けの難易度ベスト3と、習得のコツや注意点をまとめました。1つずつ見ていきましょう。
3位 オフザリップ
オフザリップとは、今にも崩れてきそうな波のトップにボードを押し当ててターンをする、高難易度のテクニックです。波のトップでターンする際に高く上がる水しぶきは、人気のある派手なアクションです。
オフザリップをマスターするためには、ボトムターンが基本になってきます。
またオフザリップを決めるためには、以下の3つが重要です。
- ホレた波を待つ
- スピード
- タイミング
特にボードの先端をリップに当てるタイミングは、「難しい」と感じるサーファーが多いようです。オフザリップは、ボトムターンの習得してから積極的にチャレンジすると良いでしょう。
2位 エアリアル
エアリアル(エアー)とは波の高い部分からジャンプするテクニックで、難易度が非常に高い技です。
エアリアルは水面から離れるテクニックであるため、ボードから体を離さないようにバランスを取ることが非常に難しくなっています。
習得するのは難しいですが、派手なアクションや豊富なバリエーションがあるため、全サーファーが憧れるテクニックの1つでもあります。
エラリアルは、ボードが飛んでしまうリスクや水面に強く打たれる危険もありますので、周囲との距離を十分に確保して挑戦しましょう。
1位 チューブライディング
チューブライディングとは、波の空洞部分(トンネル)を横乗りする技です。
全サーファー憧れの技でもあるチューブライディングは、大きな波のトンネルをライディングする最高難易度の技です。
大きな波の中に飛び込んでいくのはかなり勇気がいりますが、その景色は圧巻です。また、限られたサーファーだけが到達できる波のトンネル内は神聖な場所であるため、一度経験したらやみつきになるでしょう。
一見すると簡単に見えるかもしれませんが、きれいなトンネルができる波を見つけるのは難しく、習得するにはかなりの時間を要するでしょう。
波が大きい時には、ワイプアウトの方法をしっかり確認しておかないと、大事故に繋がりかねないため、細心の注意が必要です。
日本ではなかなか見かけることは出来ませんが、ハワイやオーストラリアなど海外でサーフィンをする機会があれば、ぜひ挑戦してみたい技の1つです。
まとめ
今回は中級者以上に向けた、サーフィンの技の種類とその特徴について紹介しました。
ある程度波に乗れるようになったサーファーでも挑戦できる技があるので、特徴や難易度を把握した上で、ぜひ挑戦してみてください。
上級者に向けた技ほど、事故や怪我のリスクも高まるため、ムリのない範囲で練習するようにしてください。