世は空前のアウトドアブーム。キャンプ・スタイルも道具を最小限に絞ったミニマル派からリッチなグランピングまで実に様々です。キャンピングカーでアウトドアを楽しむ人も急増中! 家がそのまま屋外に移動しちゃうようなものだから、快適なのは間違いありません。しかし、キャンピングカーにはちょっとだけ心配な点も……。そんなキャンピングカーのウィークポイントを解消する方法をお教えします。

本格的キャンピングカーはみんなの憧れ!

アウトドアライフを人一倍楽しみたい、と思っている人にとって、キャンピングカーが理想の乗り物であることは間違いありません。場所を選ばずにどこでもステイでき(もちろん車中泊OKな場所で)、自宅のリビングと同じ感覚ですごすことができます。ドアを開ければ0秒でアウトドア! テントやキャンプ道具の撤収といった面倒な作業も一切必要ありません。

キャンプシーン
▲キャンピングカーなら、車を停めたその場がホテルになる!

ひとくちにキャンピングカーと言っても軽トラック・ベースからキャンピング・トレーラーまで様々な種類、車種がありますが、商用トラックをベースに架装した “キャブコン”や、商用ワンボックス・ベースのキャンピングカーは日本のアウトドア事情に最も適していると言えるでしょう。広い車内空間があるので、家族で就寝できる十分なスペースや、ソファ、シンク、冷蔵庫などを設置可能。ミドルクラス・トラックベースのキャブコンならシャワーやトイレまで備えられちゃいます。その快適さは「一度体験したら、もう元のオートキャンプには戻れない!」と言われるほど。いつか手に入れたい、と思っている方も多いのではないでしょうか?

キャンピングカー
▲日本では小型・中型のトラックをベースとしたキャンピングカーが人気

キャンピングカーの数少ない弱点とは?

ただ、そうした商用車ベースのキャンピンカーにも実はウィークポイントが存在します。それは、移動するのがあまり快適じゃない、ってこと。ベースとなっている車両の多くが、荷物を積載・運搬することを前提に作られているので、乗り心地は正直言って今ひとつ。今でもリアサスに伝統的なリーフスプリングを採用している車が少なくありません。

箱型のキャビンは広大な車内空間を提供してくれますが、重心が高く、走行安定性においては不利です。

さらに! キャンピングカーならではの装備が車の重量バランスを大きく乱しており、どうしてもリアの荷重が重くなってしまうのも大きな懸念点のひとつ。キャンピングカーにはシンクなどの家具に加え、バッテリーや水タンク、LPガスなど独特の装備品が数多く搭載されています。

これらは車のリアセクション近くに積載されるため、操舵を担当するフロントの荷重が軽くなり、ステアリングがふらつきやすくなってしまうのです。加えてブレーキの制動力や加速にも大きな影響が! アウトドアで快適なキャンピングカーも、移動が苦になるようでは魅力半減でしょう。

解決策として、サスペンションをハードなものに交換してしまうのも一案。ただし、ただでさえ硬めの乗り味がさらに硬くなり、乗り心地が大きく悪化してしまう懸念があります。ハンドリングがシャープになりすぎるのも、背の高いキャンピングカーにおいては怖いところ。

高速道路
▲キャンピングカーは背が高いため、どうしても横風などの影響も受けやすい

不安定な乗り味を根本的に解決!

そこでオススメしたいカスタマイズが、“エアサス”という選択肢です。エアサスは通常、コイルやリーフなど金属製スプリングが担う反力、衝撃吸収力を、空気に担わせるもの。一部の高級車やSUVには純正でも採用されているので、その存在を知っている方は少なくないかもしれません。それがキャンピングカーにも効果テキメンなのです。エアサスの特長は、スプリングひとつひとつの空気圧を自由に設定できること。つまり、架装して重量バランスが乱れてしまった車でも、前後左右の重量バランスを整えることが可能になるのです。

エアサス
▲ゴムでできた風船をスプリングとして用いるのがエアサス

金属製の強化スプリングで補正する場合に比べて、ソフトな乗り味を保ったままハンドリング性能を向上できるのが一番の利点。一般道、ワインディング、高速道路などシチュエーションごとに空気圧を変えられるのは、金属製スプリングでは成し得ない芸当です。

またキャンピングカーで就寝したことのある人なら誰しも経験済みだと思いますが、停車中の車は風や地面の傾斜による影響が意外に大きいもの。就寝中に車が揺れて寝られない、といった場面も少なくありません。そんなときもエアサスなら、空気圧を高めて防振ジャッキのように使用することができるようになります。

そんなキャンピングカー用エアサスのエキスパートと呼ばれているのが、東京都清瀬市にある「カーセルス・ワタナベ」。エアサスの名門メーカーである米AIR LIFT社の正規代理店として、なんと30年以上も前からキャンピンカーに特化したエアサス開発を続けた異色のカーショップです。

「カーセルス・ワタナベ」のサスチューニングは既製品を装着してOKではなく、車ごとに最適なセッティングを導き出すオーダーメイドであることが特色。四輪ごとの荷重を計測し、金属製スプリングやショックアブソーバー、スタビライザーなどと総合的にバランスの取れた総合的な足まわりに仕上げてくれます。施工した車に、「最長3年または3万kmのロングラン保証」と「2年間の無料点検」が付いてくる点でも安心。オーダーメイドなので、カムロード(トヨタ・ダイナ&トヨエースをベースにキャンピングカーのベース専用として開発されたモデル)やハイエースといったメジャーなベース車はもちろん、多様な車種に対応可能です。

LSD装着はキャンピングカーに安心して乗るためのカスタマイズ

そしてもうひとつ、キャンピングカーの走行安定性を改善してくれるカスタマイズパーツに、LSDが挙げられます。ご存知の通り、LSDはディファレンシャル・ギア(以下、デフ)の働きを適度に制限することで、車をコントロールしやすくし、スタックなどのトラブルを未然に防いでくれるもの。一般的にはスポーツカーやSUVなどのカスタマイズパーツとして知られていますが、キャンピングカーに装着しても相性バッチリなのです。

デフの働きを丁度良く抑える=直進性が高まるので、走行時の安定感が格段に向上。重心が高く、横風の影響を受けやすいキャンピングカーでも、ステアリングに軽く手を添えるだけでしっかり、真っ直ぐ走ってくれるようになります。また、コーナリング時や急傾斜地を走るときに片輪の荷重が抜け、スリップしてしまうトラブルとも無縁に。もちろんキャンプ場や海岸などの悪路で、スタックする危険を回避できるメリットもあります。

でも、キャンピングカー用のLSDを出しているメーカーなんてあるの? と疑問に思った皆さん、OS技研ではハイエース、キャラバン用製品はもちろん、カムロード用製品もちゃんとラインナップしています! しかもシングルタイヤ用(OS Dual Core NEO)だけでなく、ダブルタイヤ用(OS SUPER LOCK L.S.D)も。「カーセルス・ワタナベ」のエアサスと合わせて装着することで、キャンピングカーとは思えない乗り心地、ハンドリングが実現される……と大評判になっています。

大切な家族を乗せて走る車だからこそ、安全性には最も気を遣いたいところ。キャンピングカーだからしょうがない、と妥協したくない方は、ぜひ「カーセルス・ワタナベ」もしくは「OS技研」まで気軽にご相談ください。

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