雪代時期の釣りは難しい!増水&濁りの厳しい状況で、果たして鱒は釣れるのか?
気温も高くなり、辺りはスッカリ春が感じられる季節となりました。
みなさんこんにちは!「高校時代は何部だった?」と聞かれ、「紫式部」と答えスベりまくったKeiです。
4月になると、北海道の各河川では雪代の影響による増水や濁りによって、なかなか難しい季節となります。
そうとはわかっていても、「行けば釣れるだろう」と、毎度安易な考えで今回もフィールドへ行ってきましたので、今回もその全貌をお届けしていきます。
雪代とは雪が溶けて川に流れ込む水のこと
雪代による影響は川を急激に増水させるだけでなく、乳白色(ひどい時はほぼカフェオレ)に水を濁らせます。
また、冷たい雪解け水が川に流れ込むことで水温は低下し、魚の活性は低くなるという難点も雪代の特徴。
つまり、運とノリと勢いだけで釣りをしてきた私では、到底太刀打ちできないのが雪代時期です。
積雪量が多い地域であればなおさら、雪代の影響は遅い時期まで続きます。
実釣開始!
「つべこべ言わずとも、釣れる時は釣れるんだ」の精神で現場へGO!今回は雪代の影響が少ない気がした上流域を選びました。
実際フィールドへ到着してみると、、、
若干濁ってはいますが、思っていたよりも雪代の影響は少なく、期待値と釣れた時の妄想がパンパンに膨らんでいきます。
前日に購入したルアーに期待と魂を込め、1投1投 丁寧にキャスト。
ちなみに今回もKeiの釣り友である「タクゾウ」が同行してくれました。すると、前回のアメマス釣行に引き続き、開始早々タクゾウがいきなり魅せてくれます!
なんと、開始数分でランディングネットを無くすという神業を披露!すぐさま駆けつけヒーローインタビューをしてみたところ、「さっきまではあったのにぃ〜><」と、当たり前体操を繰り広げていました。現場からは以上です。
魚が居着きそうなポイントはたくさんありますが、やはりこの時期はなかなかルアーに反応してくれません。
無情にも時間だけが過ぎていき、気づけばお昼の時間に。午前の部はノーヒットでフィニッシュです。
余談ですが、タクゾウが無くしたランディングネットは奇跡的にKeiが発見し、その後5,000円で買い取ってもらいました。
もう少し上流へ移動してみる
早々に昼食を済ませ、向かうは最初のポイントよりも少し上がった上流域。
現場に着くと、朝はクリアだった川が、「ミルク:コーヒー=7:3」くらいの割合でできたカフェオレ並に濁っていました。
午後から厳しいのは重々承知の上でしたが、いざ目にしてみるとカフェオレだけに結構心がオレます。
それでも来たからには諦められず、ダメもとで竿を振り続けます。
もう残り時間も少ない中で、物陰によって形成された反転流を発見。「ココしかない!」と思いキャストしてみると、濁流の中に一瞬、ギラッと水中で反転したような魚の反応が。
「今のはもしや……」と思い、すぐさまダウンクロス気味にルアーをキャストし、ゆっくり誘ってみると、「ゴンッ!」とした感触と同時に竿先が曲がります!
ようやく待望のHITです!直後に華麗なジャンプを2,3回魅せてくれ、ニジマスだと確信しました。
(慎重にいなして、無事ネットイン!)
THE ニジマスな色味の一尾。サイズは35cm程度でしたが、難しい雪代シーズンに釣れてくれて、Keiも満面の笑みを浮かべています。
増水&濁りがひどい中でも、「諦めずに竿を振り続ければ何かが起きる」ということを、改めて感じさせてもらいました。
この一尾を最後に本日の釣行は終了です。
雪代シーズンはどう攻略する?
雪代シーズンの釣りは、まず第一に場所選びが大切だろうと考えています。雪代の影響が出にくい川を探す一つの基準は標高の高さ。
と言うのも、標高が低い方が雪の量が少なく、それほど多くの雪代は出ていないと考えられるためです。
反対に、本流域はいくつもの支流が流れ込むことから、ほぼほぼ釣りにならないと考えた方が良いかもしれません。
(実際に4月半ばの本流域は、濁りと増水で釣りにならなかった)
もちろん全ての川が当てはまる訳ではないので、一番良いのは実際にフィールドを見て回ることだと思っています。
雪代の影響が少ない朝方がチャンス
気温が低い朝方であれば、雪代の影響が少なく釣りになることがあるので、狙うなら朝イチ〜正午にかけてがベストなタイミングかもしれません。
もちろん雪代の量は川によって異なります。そのため、自分がよく行くフィールドの特徴を把握していないと無駄足になりかねないので、地元の釣具店などに問い合わせてみるのも一つの手です。
と言いつつも今回釣れた時間は正午過ぎでしたので、あくまでも参考程度に捉えつつ、最後まで諦めない姿勢が何よりも大切なんでしょうね〜。
ダウン(クロス)でじっくり誘う
雪代シーズンは魚の活性が低いため、多くの場合ボトム付近に張り付いていることが多いと考えられます。
そのため、ダウン気味にキャストして、ゆっくりと魚にアプローチする方法がベスト。
反対に、アップクロスなど流れに沿ってトレースする誘い方では、魚が追いつけない可能性が高いので注意が必要です。
狙うポイントは流れの緩やかなところ
狙うポイントは、淵やトロ場(水深が深くてゆったりとした流れのポイント)や、今回のHITゾーンである反転流がおすすめ。
とにかく魚の活性は低いため、上流から流れてきた餌を「楽して食べらそうなポイント」が狙い目です。
今回のヒットルアー
(メジャークラフト Finetail Eden 50H )
「雪代シーズンはチャート」と言われるだけあって、濁っている時でもしっかりと魚にアプローチができたのではないかと思います。
フラットタイプのミノーなので、キレキレのヒラ打ちが魅力的でした!
また、今回は足場が少し高い場所からのキャストでしたが、そうした中でも浮いてくることはなく、最後まで泳ぎきってくれるのも特長の1つです。
とにかく値段の割に完成度が高いミノーなので、持っていて損はないと言えるでしょう。
ぜひお試しください〜!
これから川に湖に海と、どこに行くか悩ましい時期がやってきます。
気がつけばピークを過ぎてしまったなんてことにならないよう、情報を待たない足で稼ぐスタイルをモットーに釣り旅へ行ってみようと思います。