冬でも快適!釣りの防寒対策におすすめのアイテムと押さえたいポイント

この記事では、釣りで防寒対策をする上で押さえたいポイントや、おすすめのアイテムをわかりやすく紹介します。しっかりと対策をすることで、寒い時期でも快適に釣りができるようになります。

記事の後半では、防寒対策をする上での注意点も解説しているので、ぜひ参考にしてください。

防寒対策で押さえたいポイント5つ

これから紹介する5つのポイントを押さえた上で、服装を準備しましょう。


寒い時期に釣りをするなら防寒対策は必須です。

1.動きやすいか

防寒対策で押さえたいポイントの1つが、その格好が動きやすいかどうか。とくにロッドを振る動作は、窮屈であればあるほど投げにくくなります。たとえば、寒さを防ぐため何枚もインナーを着込んだり厚手のアウターを着たりすると、ロッドを振る際の可動域が小さくなります。そうなると、思った以上に飛距離が出せないなど、ストレスが溜まる場合もあるでしょう。フィールドへ行く前に一度その服装を着てみて、動きやすいかどうかを確認することをおすすめします。

2.風を通さないか

風を通さないかどうかも、釣りの防寒対策で大切なポイントです。寒い時期に釣りをする上で、体の体温を奪う大敵は「風」。せっかく暖かい格好をしても、身体が風に当たり続けると体温はみるみる下がっていきます。結果的に「もう帰りたい……。」と気持ちが折れてしまい、苦い思い出になるケースも考えられるでしょう。そうならないためにも、防寒具を揃える際は「風を通さない素材」を選ぶことをおすすめします。

3.防水性があるか

寒い時期の釣りでは、防寒具(特にアウター)の防水性も考慮することをおすすめします。釣りは濡れてしまう可能性が高いレジャーです。防水性の低いアウターを着た場合、濡れてしまうとインナーに浸水する可能性があります。そうなると体温が急激に下がり、釣りどころではなくなってしまう場合があるでしょう。防水性の機能として代表的なものが、「止水ファスナー」。これがついていると、アウター内部への浸水を防いでくれます。

4.吸汗・速乾性のある素材かどうか

とくにベースレイヤーを選ぶ際に注目したいポイントです。ベースレイヤーとは、1番下に身につける肌着を指します。スポーツをする際に着ることが多いので、既に持っている人もいるかと思います。寒い時期の釣りとは言え、動いている内に汗をかく場合があるでしょう。吸汗・速乾性のあるベースレイヤーを着ていれば、汗を素早く吸収し肌をドライに保ってくれます。ベースレイヤーを通さず、綿生地などのシャツを着て汗をかくと、冷えた汗によって体温を奪われるので注意しましょう。

5.手・首周りの防寒も大事

インナーやアウターだけでなく、手や首の防寒も見落とせないポイントです。手の防寒対策をしていないと、寒さでかじかんでしまい手の感覚がなくなることが多々あります。また首周りが空いていると、いくら着込んでいても首から風が入り、保温効果が薄れてしまいます。手の防寒対策にはグローブを、首の防寒対策にはタートルネックやネックウォーマーをつけることで、快適に釣りができるでしょう。

釣りの防寒対策におすすめのアイテム4選【上半身】

寒い時期の釣りにおすすめの、防寒対策アイテムを紹介します。まずは上半身に絞ってみていきましょう。

1.汗を吸収するベースレイヤー

汗をかいた時のために、ベースレイヤーは1枚用意しましょう。スポーツ用のものでも問題ありませんが、可能であれば登山用といったアウトドアブランドから出ているベースレイヤーがおすすめです。アウトドア用に作られたものであれば、速乾性が高い素材を使っているものや、手首までをカバーする「サムホール」がついているものもあります。

2.ヒートテックなどの防寒インナー

ベースレイヤーの上に着るインナーには、ユニクロのヒートテックなど、保温性が高い素材のインナーを選びましょう。とある実験では、コットンのTシャツとヒートテックを着たときの温度を比べると、表面温度が3度ほど変わるという結果も出ています。このことからも、一般的な素材のTシャツよりも、ヒートテックが保温性に優れていることがわかります。(参考:Tshirt.st|ヒートテックって本当に効果あるの? サーモグラフィーカメラを使って検証してみた)

3.起毛素材のミドラー

ミドラーというインナーの次に着る服は、裏起毛素材のものがおすすめです。裏起毛の性質として、「衣類内部の温度をキープする」という点。これは裏起毛の繊維が毛羽立っているため、空気を含みやすい性質が関係しています。また、一般的な裏毛に比べると生地に厚みがあるため、冷たい外気を通しません。つまり裏起毛素材は、体温で温められた空気をしっかりキープしてくれることで、衣類内部の温度を暖かく保ってくれるのです。

4.透湿機能のあるアウター

釣りの防寒対策には、防水性に加え透湿機能のついているアウターを選ぶことをおすすめします。透湿機能のついたアウターを着ることで、汗の蒸気を放出し、体温の低下を防ぐことが可能です。ベースレイヤーの話と少し被りますが、汗は冷えの大敵です。汗をかくと体が冷え体温が奪われるため、決して甘くみてはいけません。ですので、アウターを選ぶ際は、防水性だけでなく「透湿性」にも注目して選ぶようにしましょう。

釣りの防寒対策におすすめのアイテム3選【下半身】

脚や足先の防寒対策を怠ると、結果的に体を冷やす原因につながります。ここでは、下半身の防寒対策におすすめのアイテムをみていきましょう。

ヒートテックタイツ

寒い時期に釣りへ行くなら、ヒートテックタイツは必須アイテム。これがあるかないかで、冬場の釣りの快適さが大きく変わります。保温性に優れたヒートテックタイツをはけば、外の寒さが嘘のように感じられるほど、下半身を暖かく保ってくれます。反対にヒートテックタイツを履いていないと、冷たい外気によって脚が冷えてしまうため、結果的に体が暖まりません。体がブルブルと震えるほど、寒さを感じる場合もあります。

ネオプレーンウェーダー

人によっては、寒い時期に川や湖へ行く場合もあるでしょう。その場合、ネオプレーンウェーダーは必須アイテムです。ネオプレーンは、ウェットスーツなどに使われている合成ゴムを使用しています。保温性に優れており、冷たい水や風を通しません。そのため、冬場でも暖かくして釣りを楽しめます。普通のウェーダーで冬場の釣りに挑む人も稀にいますが、本当におすすめしません。なぜなら水温が低い時期、ネオプレーン以外のウェーダーではいくら着込んでも太刀打ちできないためです。最初はまだ我慢できるのですが、時間が経つにつれて足の感覚がなくなることもあります。入水することがあらかじめわかっているのであれば、事前にネオプレーンウェーダーを用意することを強くおすすめします。

ちなみに筆者(北海道住み)はリバレイのネオプレーンウェーダーを履いて、冬でも快適に釣りをしています。気温は氷点下、水温が一桁台でも下半身はほとんど冷たさを感じないので、足先の感覚がなくなるといったことも起こりません。また、なんといってもおすすめポイントは、チャックがついていること。

釣り中に用を足したいとき、ネオプレーンだとその度に脱がなくてはいけないことがありますが、リバレイのネオプレーンならチャックを降ろせばそのまま用が足せます。

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保温性の高い靴下

保温性の高い防寒靴下も、寒い時期の釣りには外せないアイテム。なぜなら一般的な靴下だと、足先に冷たい外気を通しやすく、指の感覚がなくなってしまう場合があるためです。そうなってしまうと、足元の寒さが気になり釣りに集中できなくなります。おすすめの靴下は、モンベルやノースフェイスなど登山用に対応した靴下です。ウール素材であることが望ましいですが、お金に余裕のある人は「メリウール」という最高級のウール素材を使用した靴下をとくにおすすめします。

寒い時は温かいコーヒーもおすすめ

寒い時期のコーヒーほど、身に沁みるものはありません。冷え切った体で温かいコーヒーを飲むと、それまで寒かった身体が一気に暖まり、釣りの疲れを癒してくれます。本格的にコーヒーを楽しみたい人以外は、コンビニのインスタントコーヒーでも十分事足ります。コーヒー用のお湯は、小型バナーとクッカー(カップ)があれば湯沸かしが可能です。中にはバーナーとクッカーが一体になっているアイテムもあるので、「荷物になるのが嫌だ」という人はチェックしておくとよいでしょう。

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防寒対策を万全に!寒い時期の釣りを楽しもう

寒い時期に釣りをするなら、防寒対策は必須です。防寒対策をするかしないかで、快適な釣りになるかどうかが決まるといっても過言ではありません。今回紹介した服装選びのポイントや、おすすめのアイテムを参考にして、寒い時期の釣りを楽しみましょう。